地球っ子くらぶ・善隣館 共同保育って?

 

「地球っ子くらぶ・善隣館」は、何よりも子どものために、質の良い保育を受け、のびのびと育って欲しいという願いのもと、25年前に保護者(父母)が創った幼稚園です。

保育者(保育士)と力を合わせ助け合って運営しています。基本的に、公的な援助のない「無認可」の幼稚園ですが、広島県の認可「外」保育施設に入り、毎年呉市の指導監督を受けています。その運営、経営にはさまざまな困難や課題がありますが、親・保育士、そしてOBたちとの共同の力で、乗り越えてきました。

ここでは、子どもだけが育つのではなく、おとなも共に育ち合っています。

 

 

Q どうして園バスがないの?

 

A 幼児期は心身共とても柔らかく、多くを感じそれを獲得する時です。そんな時期に登降園時に親子で時と場を共有しないのはあまりにも勿体ない。親子で発見をしたり、お互いを知ったり、わが子の成長に気がついたり等、親がゆっくりした気分の時こそ、我が子がよくみえるものです。また、降園時は他の子ども達の様子を見ることができるので、親も多くの学びや発見があります。手間暇を(思いと時間)をかけただけ、子どもは育ちます。

 

 

Q いつも遊んでばかりなの?

 

A いえいえ、幼児期に幼児施設としてしなければならないことは、すべて網羅しています。

保育者全員が有資格者であり、経験が豊富です。職員会での学習会や話し合い・子ども達に関しての情報交換等を行い、子ども達個々の発達・クラスの成長に応じて、発達をより助けるための保育計画・内容を考えています。

 その中で子どもが将来にわたって大切なところ・基礎力が育つ環境は「自然」です。五感をフル活動させることができる場です。自然に助けられたとき、心も体も動かない子どもはいません。次の発達のためにも「自然から」力をいっぱいもらうのです。(私たちおとなも自然の中に入ったら、心が解放され元気をもらい、また次に進めます)

 

 

Q 一日のスケジュールは?

 

A 朝、登園して自由遊び(自分がしたい事をする時間、一日の始まりにとても大切な時間です)をします。全員の時もあれば、各クラス別の時もあれば、個々人別の時(この時、他の子ども達は自由遊びです)もあります。大体11時10分頃を目安に終わるようにしています。11時30分から40分頃にはお弁当を食べ始めます。12時半頃から自由遊びです。14時15分頃片付けを皆でして、帰る支度(お便りホルダーを配ったり、自分で身支度をしたり、絵本を読んでもらったり)です。

子どもの動きは、例えば4月頃(年度初め)と3月頃(年度末)では大きく異なりますし、行事がある時などにもよって、異なりが生じます。保育の予定は子ども達の様子をみながら進めます。幼児期は「大人が子どもに合わせる時」だと考えています。

 

 

Q 同じ小学校にいく子どもがいないかもしれないから心配

 

A 小学校という環境の違うところにいけば、知り合いが1人でも30人でも、緊張したり戸惑うのが普通です。幼児期に、いろんな人を受け入れる力、いろんな出来事を消化していける力をつけることが大切です。どんな人間関係を作っていけるのか、その質が問題なのではないでしょうか。

 

 

Q 英会話などの勉強もなくて遊んでばかりで大丈夫?

 

A 幼児期にはからだを動かすことが一番大切です。感覚が育つ時期なのです。天候のよい日には、すぐそばの公園や山、川で遊びます。土の上を歩いたり、走り回ったり、転げたりして、五感を、知力を、好奇心を育てます。人間が育つには、人の力と自然の力が必要です。